新型コロナウイルスの症状は、発熱や呼吸器症状が主なものであるとされているが、それ以外にも人によって様々な症状が報告されています。
まだわかっていないことも多い新型コロナウイルスですが、今回は下痢や嘔吐など消化器系の症状についてどのようなものがあるか紹介していきます。
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新型コロナウイルスの症状 消化器系
割合としては少ないですが、消化器系の症状が出た症例をまとめました。
嘔吐 悪心(気持ち悪い)
症例:
80代男性(骨粗鬆症、高血圧症、慢性心不全)
2020 年 2 月下旬、前医に腰痛のため入院。
保存的治療ののち、リハビリ目的にて 3 月中旬に当
院へ転院した。
7日目に吐き気を催し嘔吐。その2〜3日前から食欲不振。
出典:入院時に COVID-19 感染症に気づかれなかった1症例「新型コロナの最大の武器はステルス攻撃」― 一般病院への警鐘 ―
下痢・腹痛
WHOのサイトでは、新形コロナウイルス 感染症の時折見られる症状として下痢が挙げられている。
症例:
58 歳男性
3月22日会食に参加。3月26日に39度の発熱、腹痛、下痢が出現し、医療機関を受診。ヒドロキシクロロキン,ロピナビル/リトナビルを投与したが下痢症状が増悪しファビピラビルが著効した。
消化器症状が悪化し、1日20回の水溶性下痢があり、胸腹部 CT 検査で影が見つかり、腹部には小腸と大腸に液 体貯留と小腸ガスの軽度貯留を認め腸炎が示唆される。
出典:http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/covid19_casereport_200415_7.pdf
空腹感・食欲
新形コロナウイルス に感染した人の中で、空腹感が強まったり異様な食欲を感じたという症例は見つかりませんでした。
在宅ワークで自宅にいる時間が長いので、栄養バランスが偏らないように、食事を適切にとって自宅でできる運動を心がけましょう。
新形コロナウイルス感染症の症状一覧
AFPのアメリカの入院患者の症状のデータを元に症状の一覧を多い順にまとめてみました。
- 発熱・悪寒
- せき
- 息切れ
- 筋肉痛
- 下痢
- 吐き気・嘔吐
- 頭痛
- 鼻づまり・鼻水
- 胸の痛み
- 喉の痛み
- 精神錯乱
- 腹痛
- 喘鳴(呼吸するときにぜいぜいと音がする症状)
- 嗅覚低下
- 味覚低下
- 血痰
- 発疹
- けいれん
- 結膜炎
発熱や呼吸器症状が大半を占めますが、そのほかにも様々な症状がみられます。嗅覚や味覚に関する症状、皮膚疾患など多種のウイルスには見られないような稀な症状も確認されています。
厚生労働省では、息苦しさ(呼吸困難)強いだるさ(倦怠感)高熱等の強い症状のいずれかがある場合、
高齢者と基礎疾患のある人は発熱、軽い風邪の症状がある場合は最寄りの「帰国者・接触者相談センター」にすぐに相談するようにとのことです。
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