3月3日はひな祭りです。女の子のいるおうちでは、雛人形を飾って、ちらし寿司やひなあられなどを食べてお祝いするご家庭も多いのではないでしょうか?そんなひな祭りですが、1ヶ月後の4月3日にお祝いする地域があることを知っていますか?1ヶ月後にお祝いする理由と、地域について紹介します。
ひな祭りとは
ひな祭りとは、女の子の日とも言われ、女の子の健やかな成長を祈る行事とされています。そもそもひな祭りは、中国から伝わった五節句の桃の節句である上巳からきています。中国では季節の節目には昔から邪気が入りやすいとされていました。季節に応じた植物を食べて邪気を払います。
中国の風習と日本の風習が合わさって、ひな祭りができた
中国の五節句の上巳には、川辺で不浄を除くために、水で身を清めるという風習がありました。これは、漢の時代に、「徐肇」という人に女の三つ子が生まれましたが、3日後に3人とも死んでしまい、人々がこれを何かの祟りだと、水浴びをして禊を行ったことが始まりです。
一方日本では、紙で作った人形(人形)で自分の体を撫でて穢れを人形に移し、それを川や海に流すことで、災厄を祓うという風習がありました。
この風習が、中国の風習と合体して、祓い人形と同様に身の穢れを水に流して清める民族行事の流し雛ができました。この流し雛(雛流しともいう)が現在のひな祭りの元になっています。
ひな祭りを4月3日に行う理由
ひな祭りを4月3日行うことを「月遅れのひな祭り」と言います。月遅れとは、旧暦のある月日に行っていた行事を新暦の日に行わず、1ヶ月遅らせることを言います。2020年の旧暦3月3日は3月26日ですが、3月3日が新暦でいつに当たるのかは、年によって異なります。旧暦に合わせて3月26日にひな祭りを行う地域もありますが、毎年4月3日に固定して行う方が、不都合がなくなります。
旧暦に合わせてひな祭りのイベントを行っている地域
ひな祭りで飾る雛人形には、女の子の穢れを移して、災厄を代わりに引き受けてもらうという意味がありますが、その前身となったのが、流し雛と言われるもので、実際川に雛を流すのですが、これを行っている鳥取県の流しびなの館では、2020年の旧暦の3月26日にあわせて行われます。
4月3日にひな祭りを行う地域はどこ?
東北や北陸などの積雪・寒冷地では、4月3日に行われることが多いと言われていますが、長野県松本市や、埼玉県小鹿野町、山梨県山中湖村などでも、ひな祭りが4月3日行われているそうです。