環境省が瀬戸内海の栄養塩の濃度が下がっているとして、栄養塩の濃度を増やすための新制度を導入を検討中とのことです。
栄養塩とは何か?栄養塩の濃度が低くなるとどうなるのか?について調べて見ました。
栄養塩とは何?
栄養塩とは、植物プランクトン、海藻の栄養になるケイ酸塩、リン酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩などの海水に溶けた塩のことを言います。
栄養塩(えいようえん)とは、生物が普通の生活をするために必要な塩類のこと。一般に無機態を指す。 無機態と有機態を含め栄養塩類ともいう。
引用:ウィキペディア
栄養塩の濃度が下がるとどうなるの?
今回の環境省の法改正へニュースでは、瀬戸内海の栄養塩の濃度が下がることで、養殖ノリの色落ち、漁獲量の減少が起きているとしています。
栄養塩は海水の表層では、植物プランクトンやのりに消費されるため、濃度が低く、下の層に栄養塩が沈降します。
平成以降多くの魚種が減少していて、植物プランクトンが多いときは、のりが不良で、少ないときはノリが良好になります。
環境省の瀬戸内海の栄養塩の濃度を上げる方法は適正?
瀬戸内法で、瀬戸内海の水質をよくするため、下水処理や工場の排水に規制をかけており、赤潮の発生が激減。
しかし、その一方で、栄養塩の濃度が低下してしまい、養殖ノリの色落ち、イカナゴ漁に影響が出てしまっている状況です。
ハマチやタイの養殖水域では、赤潮防止のために栄養園の除去が必要だが、養殖ノリのために栄養塩の濃度を上げる必要もあるので、
栄養塩を増やせる水域を設定できる新制度を導入の検討をしているということです。
環境省の方針としては、ノリの養殖が行われる時期に下水処理の運用方法の調整、ダムやため池からの放流で栄養塩の供給を測るとのこと。
ツイッターでは、栄養塩の供給には、工場排水規制の緩和よりも植林などが良いのではないか?との意見が多く見られました。