中国での新型コロナウイルスの感染者数の増加はピークを過ぎたと言われていますが、新型コロナウイルスはどこからきたのでしょうか?野生動物から人に感染する人獣共通感染症とはどのようなものなのか、また、今回の新型コロナウイルスの原因となった動物について、調べてみました。
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目次
野生動物から人に感染する人獣共通感染症とは
ヒトとそれ以外の脊椎動物の両方に感染または帰省する病原体による感染症のことを、人獣共通感染症と言います。今回の新型コロナウイルス以外にも、狂犬病やBSEなどがあります。
新型コロナウイルスの原因は?野生動物から人にどうやって感染したのか
人獣共通感染症は感染している動物に直接接触したり、その動物の糞や毛垢などを媒介し、ヒトと脊椎動物の両方に感染する病原体によって発症します。
野生動物の密漁や密売で、未知の病原菌にさらされてしまう
野生動物を狩る人は未知の環境に触れることが多く、未知の病原菌にさらされる機会も多くなります。自分のためにも絶滅危惧種の密漁や密売などはやめるべきだと WHOの専門家も話しています。今回のコロナウイルスの原因となったセンザンコウの鱗や、虎の骨、サイの角など希少動物の希少部位は、漢方薬の材料として中国で必要とされ、野生動物の不正取引が後を絶たない。2017年、センザンコウ全8種の国際取引が禁止されるなど、取り締まられてきてはいるものの、野生動物の不正取引は、年間260億ドルもの利益を生み出している。
新型コロナウイルスの原因は中国人がコウモリを食べていたから?
中国・湖北省の武漢市を中心に感染が拡大した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、野生のコウモリが感染源である可能性が高いと言われています。コウモリから人にウイルスを媒介した動物は、まだわかっていません。
新型コロナウイルスはコウモリとセンザンコウの菌が混ざってできたもの?!
中国の研究者たちは、コウモリから人にウイルスを媒介したのはセンザンコウではないかと見ています。センザンコウから検出されたコロナウイルスの遺伝子配列が、新型コロナウイルスとほぼ一致したと発表し、新型コロナウイルスは、コウモリとセンザンコウの菌株が混ざってできた可能性があると言っています。
センザンコウとはどんな動物?
センザンコウとは、写真のような鱗を持つ哺乳類です。哺乳類で鱗を持つのは世界でセンザンコウだけです。鱗が中国の伝統薬の材料として、重宝され密売の対象となる、絶滅危惧種です。センザンコウは、体調と同じくらいの舌が長く、その舌を伸ばして、アリなどを捕食します。
センザンコウには種類があり、
- ミミセンザンコウ
- サバンナセンザンコウ
- インドセンザンコウ
- マレーセンザンコウ
- キノボリセンザンコウ
- オオセンザンコウ
- オナガセンザンコウ
- パラワンセンザンコウ
の8種類があります。
コウモリは南太平洋のパラオでは日常的に食べられている
南太平洋のミクロネシア諸島西部に位置するパラオ共和國では、コウモリのスープが古くから食べられています。パラオ人にとって、コウモリは日常的な食材で、貴重なタンパク源です。食用に使われるのはフルーツだけを食べるフルーツバットと呼ばれるコウモリです。先ほど紹介した、若い中国人女性がコウモリスープを食べる動画は武漢で撮影されたものではなく、武漢ではコウモリを食べる習慣はないそうです。
中国の衛生環境・食品の安全基準に問題がある
アメリカの死者1万人越えのインフルエンザは新型コロナか
今シーズンアメリカのインフルエンザが猛威を振るっており、死者は1万人を超えましたが、この中に新型コロナウイルス感染者が紛れている可能性があると2月14日に発表されました。インフルエンザに似た症状が確認された患者に対し、新型コロナウイルス検査を開始すると米当局が報道している。
アメリカのインフルエンザは平年通り
死者1万人を超えていると言われていますが、昨シーズンのインフルエンザによる死亡者は34000人であり、もっとも死者数が多かったのは2017〜2018シーズンです。今年のアメリカのインフルエンザの死者数は特別多いというわけではないようです。
なぜ新型コロナウイルスの検査対象を広げたのか
インフルエンザ患者の中に新型コロナウイルス感染者が紛れていることを懸念したわけではなく、CDCの検査体制が整ったからだそうです。
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