和歌山市が2年前の野良猫保護のためのクラウドファンディングで2千万円以上を集めたお金を野良猫のために使った形跡がなかったとして、炎上してしまいました。
クラウドファンディングで集めたお金を目的以外に使ったことは詐欺ではないか?と話題になっています。
和歌山市の野良猫クラウドファンディングで炎上!ふるさと納税で詐欺?
問題となったふるさとチョイスのガバメントクラウドファンディングでは、
殺処分“ゼロ”を目指して!猫たちの【不妊去勢手術】の実現にご協力ください!
と称し、目標金額:18,000,000円のところ、寄付金額は、24,579,745円集まり、支援者数は、1464人。
概要は以下の通り。
和歌山市では動物愛護センターを建設し、平成31年度中の業務開始を目指しています。
この施設では犬猫の不妊去勢手術と簡易な治療も実施する予定ですが、そのためには手術台や診察台、麻酔装置など様々な設備や薬品が必要です。
そこでガバメントクラウドファンディングを活用し、設備に要する資金を広く集め、設備等の充実を図りたいと考えています。
猫の殺処分を減らすための、野良猫の不妊去勢手術を実施する取り組みを促進すべく、手術台や診察台、麻酔装置などの切意のための資金調達として、クラウドファンディングでお金を集めました。
和歌山市議会の議会中継では、このクラウドファンディングで集めたお金が動物愛護のために使われていなかったことについて、指摘されています。
和歌山市議会議会中継(28分4秒ごろ)
<クラウドファンディングについての和歌山市議会の内容抜粋>
芝本和己委員(政和クラブ)「ガバメントクラウドファンディングにあと2000万円ぐらい残っているんですか?と聞いたことろ、動物愛護管理センターでは寄付金は全部預かっていないと聞いている。
クラウドファンディングでいただいた大切なお金なので、趣旨に沿って使うと答弁をいただいてるが、その後クラウドファンディングの譲渡先一覧の資料を見せていただいて、お金が残っているのかと思ったら、実はもう使っていたとのことで、確認したい。」
生活保険課長「おっしゃる通り、本年度に使っております」
芝本和己委員(政和クラブ)「平成30年度、令和元年でクラウドファンディングで集めたお金を使い切っているのですが、さきほどの、今後趣旨に沿って使っていくという答弁と合わなくなってくるが、そのへんはどうなっているのか?」
健康局長「動物愛護のために充当した。そのまま活用できるものもあるので、動物愛護に皆さんの気持ちを投入して継続していきたいと考えています。大変申し訳ございませんでした。」
芝本和己委員(政和クラブ)「そんな、あっさり申し訳ございませんでしたって言われても…(失笑)実は使ってましたってあっさり認められて、勘違いだったのかわからないけど。使ったなら使ったで、どういう内容で使ったのかをホームページなどで公開して、市民の方々にアピールすることは可能なんですか?」
健康局長「使い道は報告していきたいと考えております。」
芝本和己委員(政和クラブ)「それはぜひやっていただいて。やっぱり信用って大事ですよね。いろんな方が犬や猫のことを考えてお金をいただいているわけですから、やっていただいて当然ですが。そもそもクラファンがどういうメッセージでやっていたか覚えてますか?」
生活保険課長「不幸な猫を増やさない、サッ処分ゼロを目指した不妊去勢手術にご協力ください。ということではじめました。」
芝本和己委員(政和クラブ)「設備に要する資金を広く集め、設備等の充実を図りたいということでよろしいですよね?」
生活保険課長「はい、そうです」
芝本和己委員(政和クラブ)「平成30年度分をみると、消耗品費、光熱費、修繕料などに入っていて、令和元年度は交渉費、旅費、役務費、委託料、使用料、賃借料、備品購入費になっているのですが、これらの項目は当初で予算を取っていた項目であって、クラウドファンディングで適応するような項目では無いと思うのですが、そのへんはどうなっているんですか?」
健康局長「これらは、動物愛護の啓発を行うにあたって、当初でとってはいたんですが、寄付金をいただいて、動物愛護の啓発に皆さんのお気持ちをいただいて充当させていただきました。」
芝本和己委員(政和クラブ)「いやいや、それは詭弁ですよ。」
健康局長「寄付金の充当先として、適当では無いかと協議をして決めました。」
芝本和己委員(政和クラブ)「いい加減にしてくださいよ。クラウドファンディングやった人からしたら、ふざけんなよって話ですよね。納得しないでしょ」
健康局長「動物愛護の関連には使わせていただいている」
芝本和己委員(政和クラブ)「最初あっさり認めたんだからここでも認めたらいいのに。流石に言い張るのには無理がある。ホームページで公開して一般の方に意見を聞いたらいい。」
健康局長「妥当ではなかった部分もあるかもしれない。」
副市長「通常クラウドファンディングで、充当先が限られていて、足らなかったら問題がないけど、それ以上に集まった場合、充当替えしてしまったのはありうることで、仕方ないのかと思っている」
芝本和己委員(政和クラブ)「本来はするべきではないんでしょう?」
副市長「クラウドファンディングが集まりすぎたからしかたなかったのではないか」
芝本和己委員(政和クラブ)は、クラウドファンディングで寄付した人の立場から考えると、訴えますよ。とかなり怒りをあらわにしていました。
クラウドファンディングのお金の使い道について、寄付した側からすると、納得できない内容になっているのではないかという指摘がなされました。
和歌山市クラウドファンディングの使い道について批判が殺到。
ツイッターでは、和歌山市のクラウドファンディングのお金の使い道について、寄付した人の気持ちを考えると、批判が殺到していました。
寄付した人たちの気持ちを踏みにじっているとの見方が多いですね。クラウドファンディングで集めたお金の充当品目を公開した後にどうなるのかが気になりますね。