読売新聞から、新タイプのコロナウイルスが6月に突然出現し、東京ら地方への移動で感染が拡大したとの報道がありました。急速に増加した新規陽性患者の多くが新タイプに属するとのことですが、今までの新型コロナウイルスとどう違うのでしょうか?症状や感染力などの違いを調べてみました。
目次
6月に突然出現した新タイプのウイルスとは?東京から地方への移動で感染拡大
国立感染症研究所の研究チームが、新しいタイプの遺伝子配列を持つ新型コロナウイルスが、6月以降全国に広がっているという分析結果を発表しました。
また、東京から地方への移動により、全国的に新タイプのウイルスの感染が拡大したと推測されます。
現在全国各地で感染者が増加していますが、その多くがこの新タイプのウイルスであることがわかっています。
新型コロナ新タイプのウイルスについての原文・一次情報
日本人が感染した新型コロナウイルスの遺伝子の配列と流行を調べるため、研究所や保健所と協力し、各地の自治体から陽性の検体を収集し、ゲノム情報によるネットワーク解析を行いました。
解析結果より、6月中旬より突然顕在化したクラスターが新タイプのウイルスであることがわかったという。
<7月16日までの解析結果より現在発生中の主要クラスターの概要>
- 欧州系統●のまわりに地域に根ざしたクラスターが独⾃に発⽣し、それぞれの地域固有の特徴とし てウイルスゲノムの系譜が確認された。
- 欧州系統の同時多発は全国レベルであったが、その後発⽣した地域固有クラスター(欧州系統から 1,2 塩基変異を伴う)は現場努⼒によって少しずつ収束へ向かった(5⽉下旬)
- しかしながら、6⽉上旬からすこしずつ感染者数が増加傾向へ転じ、その後、東京都を中⼼にクラ スターの多発が確認された。
- それに並⾏して7⽉上旬から地⽅でも陽性者が増加し、主要都市圏から注意喚起が発せられた。
- 6⽉下旬以降をネットワーク図で分類すると、さらに変異が進んだ特定のゲノムクラスターを確認 し、ネットワーク図(図1)
- 右下の離れたクラスター●(⾚背景)を基点に全国各地へ拡散してい ることが分かった。
- これらゲノム情報は、欧州系統(3⽉中旬)から さらに 6 塩基変異を有しており、1ヶ⽉間で2塩 基変異する変異速度を適⽤すれば、ちょうど3ヶ⽉間の期間差となり時系列として符合する。
- この3ヶ⽉間で明確なつなぎ役となる患者やクラスターはいまだ発⾒されておらず、空⽩リンクに なっている。この⻑期間、特定の患者として顕在化せず保健所が探知しづらい対象(軽症者もしく は無症状陽性者)が感染リンクを静かにつないでいた可能性が残る。
- •6⽉下旬から、充分な感染症対策を前提に部分的な経済再開が始まったが、収束に⾄らなかった感 染者群を起点にクラスターが発⽣し、地⽅出張等が⼀つの要因になって東京⼀極では収まらず全国 拡散へ発展してしまった可能性が推察された。
一次情報の国立感染研究所のpdfはこちら
新タイプのウイルスは今までの新型コロナとの違いは?症状は?
国立感染研究所の新型コロナウイルス SARS-CoV-2 のゲノム分⼦疫学調査 2によると、
ウイルスの変異は、この3ヶ月間で明確なつなぎ役となる患者やクラスターが発見されておらず、継承者もしくは無症状陽性者が感染リンクをつないでいた可能性が残るとしています。
死亡率が激減している理由も、新タイプの遺伝子配列を持つウイルスが無症状が多いからではないかと思われます。新タイプのウイルスの症状についての違いいついては、今までの症状との違いなど確実なことはわかっていませんが、重症化しにくい傾向があるかもしれません。
ウイルスの進化に人間の進化が追いつかない?開発中ワクチンが効かなくなる可能性
新型コロナウイルスのワクチン開発が進められていますが、ウイルスが変異してしまうと、ワクチンの開発についても不安が残ります。
もしかしたら、欧米欧州で作られたワクチンが効かなくなるという可能性も出てきます。
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