油吸着材のマジックファイバーとはどのような素材なのか?油を吸着する仕組みについて調べました。
マジックファイバーの特許や、モーリシャス沖重油流出事故の緊急支援プロジェクトについて、マジックファイバーのクラウドファンディングについてもまとめています。
また、家庭用掃除用品としてもマジックファイバーが使えるので、台所の掃除などにも役立ててください。
目次
マジックファイバーとは?どんな素材?油吸着の仕組み
マジックファイバーとは、エム・テックス株式会社が独自の製造技術で生産したなのファイバー繊維の製品です。
超極細繊維・ナノサイズ効果・超比表面積効果の性質をもつナノファイバーは、微細であるため、空気抵抗や圧力損失が減少し、フィルター製品の表面積が大きくなります。
- 吸収性が高い
- 接着力が強い
- 分子認識性が高い
という特徴があり、断熱・吸音・油吸着・吸水・撥水など様々な分野で応用できる素材です。
吸着性能は自重の約50倍で、飲食産業や産業用廃油処理、油流出における環境対策に使われます。
また、マジックファイバーは断熱効果や吸音効果もあるので、住宅建材分野でも使え、自動車の低音も吸収できるので、自動車産業からも注目の素材です。
マジックファイバーの油吸着力のすごさが分かる動画↓
エム・テックスがマジックファイバーの特許を取得
エム・テックスはナノファイバーの量産化に成功し、安全で低コストな独自の製造技術は特許を取得しています。
ナノファイバー製造方法・装置に関する基本特許は取得済みですが、応用となる構造特許も出願中です。
マジックファイバーで商標登録出願中。
マジックファイバー 油吸着材クラウドファンディング
2020年7月に「災害時の油流出事故から環境を守る寄付プロジェクト」で支援を募り、8月22日に目標金額の1000万円を超えました。
Makuake|災害時の油流出事故から環境を守る寄付プロジェクト|Makuake(マクアケ)
2019年8月に九州北部を襲った記録的大雨で、佐賀県大町町(おおまちちょう)で 未曾有の油流出事故が発生。そこで私たちは 「マジックファイバー油吸着材(以下、MF油吸着材)」を 救援物資として約19万枚提供 し、予想よりも早く油を除去できました。 近年水害が続くなか、今後も台風や豪雨による油流出事故が発生する可能性があります。 油が土に染みこむと甚大な環境破壊や生活被害をもたらすため、 …
モーリシャス緊急救援プロジェクト支援金額はいくら?
7月25日モーリシャス沖で商船三井がチャーターしていた日本の貨物船(岡山県笠岡市の長鋪汽船)が座礁、8月6日以降、燃料の重油が1000トン漏れ出すという重油流出事故が起こりました。
モーリシャスを綺麗にするために救援プロジェクトが行われ、エム・テック株式会社も参加・協力しています。
支援金額は9月7日現在で、5,166,150円、支援者は1,104人となっています。
1口550円(マジックファイバー20g)から支援できます。
モーリシャスを救う?言葉に違和感の声
この救援プロジェクトですが、日本が流出した重油を日本が綺麗にするだけなので、「救う」という言葉にやや違和感を感じた人もいました。
【ベルサイユのわた】マジックファイバーは掃除にも使える
ちなみにマジックファイバーは台所の油汚れなどにも使えます。
ベルサイユのわたという商品名で家庭用にも販売されているので、お掃除にどうぞ。
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