オリンピックは4年に一度開催されますね。2020年の東京オリンピックは、うるう年ですが、オリンピックはどうしてうるう年に開催されるのでしょうか?また、オリンピックが4年に1度である理由についても解説していきます。
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うるう年とは なぜ2月29日が存在するの?
現在多くの国でグレゴリオ暦が使われていて、1年の長さは365日5時間49分12秒とされています。普段平年では1年は365日ですが、このまま進むと、誤差が生まれ、季節にずれがでてしまいます。その誤差を調整するために1年を1日増やして366日にしています。
オリンピックがうるう年に行われるようになった理由
オリンピックイヤーはうるう年ですよね。うるう年にオリンピックが開催されるのはただの偶然なのか、何か理由があるのでしょうか?
そもそもオリンピックが4年に1度なのはなぜ?
オリンピックが4年に1度であることに疑問を持ったことはないですか?選手生命を考えると、選手の年齢的に体力が厳しかったり、大会が終わってからまた4年後に向けて準備をしていくのはとても大変ですよね。そう考えると4年というのは少し長すぎるような気もします。
オリンピックが4年に1度である理由は諸説あるのですが、古代ギリシア人が太陽暦と太陰暦を使っていたから。という説が有力です。太陽暦とは地球が太陽の周りを回る周期を基準にしてつくられた暦のことで、太陰暦とは月の満ち欠けに基づいて1ヶ月を決める暦のことです。太陰太陽暦には閏日を入れて季節のずれを調整していますが、純粋に季節のずれを調整しない純粋太陰暦というものがあります。太陽暦の8年が太陰暦の8年3ヶ月にあたります。古代ギリシア人にとって、8年という周期は重要な意味を持っていたので、8年ごとに祭典が開かれていました。やがて半分の周期で開催されるようになりました。太陰暦では49ヶ月(4年と1ヶ月)と50ヶ月間隔を交互にして開催されていた。
現代のオリンピックができるまでの歴史
古代オリンピックは宗教行事だった
近代オリンピックの前身となったオリンピア祭典競技(古代オリンピック)が始まったのは紀元前9世紀ごろとされています。現代のオリンピックは世界平和を目的としたスポーツの祭典ですが、古代オリンピックはギリシアを中心にしたヘレニズム文化圏の宗教行事でした。古代オリンピックはギリシア人以外の参加を認めていませんでしたが、ローマが支配する地中海全域の国から競技者が参加するようになり、紀元前392年ローマのテオドシウス帝がキリスト教をローマ帝国の国教と定めたことで、オリンピア信仰を維持することは困難となりました。そして、古代オリンピックは紀元前393年の第293回オリンピック競技大会で最後を迎えました。
近代オリンピックが開催されたのは1500年後
古代オリンピックが終わり、1500年後の1892年フランスのピエール・ド・クーベルタン男爵がソルボンヌ講堂で行った「ルネッサンス・オリンピック」と題する講演の中で、初めてオリンピック復興の構想を明らかにしました。そして、世界中の国々が賛同し、1896年、記念すべき第1回大会がオリンピックのふるさとであるギリシアのアテネで開催されました。
オリンピックはうるう年に開催されるとも限らない
パリオリンピックが開催された1900年は実はうるう年ではありませんでした。そもそもうるう年は4年に1度とは限らない場合があります。うるう年の法則は4年に1度だけではないのです。うるう年には法則が3つあります。
- 4の倍数の年はうるう年
- ただし100の倍数はうるう年ではない
- 400の倍数はうるう年
例えば2000年はうるう年だけど、2100年、2200年はうるう年ではなく平年ということになります。平年でもオリンピックは開催されるので、2100年はうるう年じゃないけど、オリンピックが開催されるということになりますね。