2月29日がある年はうるう年ですが、どうして1日増える月は2月なのでしょうか?単に2月が全部の月の中で1番短いからという理由なのでしょうか?また、2月だけどうして28日までしかないのかについて、説明していきます。
うるう年とは?
うるう年を簡単に説明すると、1年は365日よりちょっとだけ長いので、季節がずれないように、1年を1日増やす年を設けている。それがうるう年です。
詳しく説明すると、現在多くの国で、グレゴリオ暦が使われていますが、グレゴリオ暦では1年を365日5時間49分12秒としています。(その前に使われていたユリウス暦では365日と6時間でした。)
うるう年の定義・法則
うるう年は4年に1度と思っていませんか?グレゴリオ暦の前、ユリウス暦だった頃は、うるう年は4年に1度でしたが、ユリウス暦を使用してから100年以上経つと、暦上の春分と、本当の春分にずれが生じ、イエスキリストの復活祭イースターが定められなくなってしまいました。そこから、そのずれを直すために、ユリウス暦が見直され、うるう年の回数が減りました。ユリウス暦では400年に100回あったものが、グレゴリオ暦では97回になりました。
グレゴリオ暦ではうるう年の法則が3つあります。
- 4の倍数の年はうるう年
- ただし100の倍数はうるう年ではない
- 400の倍数はうるう年
2000年はうるう年でしたが、2100年、2200年、2300年は4の倍数ですが、うるう年ではありません。
なぜ2月にが1日増えるのか 閏日が2月にある理由
うるう年は2月29日を閏日としていますが、なぜ2月に1日増えるのでしょうか?2月が他の月より日数が少ないからでしょうか?
古代は2月が1年の終わりの月だった
古代ローマ時代は3月が1年の始まりで、1年を10ヶ月とした時代があり、今は12月が1年の終わりの月ですが、2月を終わりの月とした時代がありました。そこから2月が1日増えたとされています。
2月だけなぜ短い?2月が28日までしかない理由
ユリウス暦ができてからは、1年を12ヶ月365日として、奇数の月を31日、偶数の月を30日と定めていました。4年に1度うるう年として、2月の日数で調整していました。
7月を英語でJulyというのは、ユリウス古代ローマの政治家「ジュリアス・シーザー(ユリウス・カエサル)」からきています。
ユリウスの次の皇帝アウグストゥスが、自分の名前を誕生月である8月(英語でAugust)の名前に変更した際、8月が30日しかないのを気に入らなかったため、8月を31日まで伸ばし、そのかわり1年の終わりである2月を1日短くすることで、調整しました。8月が増えたので、9月は30日に・・・と1つずつずらしました。このような歴史があって、今のカレンダーになっているんですね。