香川県ではネット・ゲーム依存防止条例が可決され、18歳未満の子どもに対して、1日当たりのゲーム利用時間を1時間(休日は1時間30分)に制限する方針が固まりました。このことを受けて、香川県民は一体どのように思っているのでしょうか?また、香川県の人口や、ゲーム時間・ゲームの売上なども合わせて調べてみました。パブリックコメントに寄せられた意見についても見ていきたいと思います。
目次
ネット・ゲーム依存防止条例とは
ゲームは1日60分まで
香川県のネット・ゲーム依存防止条例の主な内容は、
18歳未満のゲーム時間は1日60分(休日は90分)を上限とし、小中学生以下は午後9時、高校生などは午後10時までにスマホなどの使用をやめる。保護者はこれらを基準に家庭内のルールを作り、子どもに守らせるように努める。
学校は家庭でのルール作りの必要性に対する理解が深まるよう、子どもへの指導泳い保護者への啓発を行う
引用:毎日新聞
というもので、ネットやゲームの依存から子どもを守るための条例となっています。
香川県議会の大山一郎議長について なぜこのような条例を作ったのか
香川県の子どもたちがネット・ゲームの長時間の利用により、心身や家族的・社会的な問題を引き起こすネット・ゲーム依存に陥らないために必要な対策を推進し、健全な育成を図ることを目的とした議員連盟の設立総会が開催され、会長に大山一郎が就任しました。
出典:香川県議会議員大山一郎公式ホームページ
大山一郎議員は、ゲーム脳が前頭前野の機能低下につながり、学習障害やADHDになると主張しており、原因が全てネットやゲームというわけではないですが、もしそうだとすれば、早めの対処が必要だからと説明しています。
そして、今回の条例に至ったのは、ゲームや映像メディアの害悪の科学的根拠を保護者に早急に知らせなければならないと忠告しています。
大山一郎議員の経歴
昭和34年11月1日生まれ
平成15年 県議会 / 初当選
平成23年 総合防災対策特別委員長
平成24年 行財政改革特別委員長
平成25年 経済常任委員長
平成27年 文教厚生常任委員長
平成29年 総務常任委員長
平成30年 県立体育館整備等に関わる特別委員会 委員長
令和 元年 第91代 香川県議会議長
香川県議会 「ネット・ゲーム依存症対策議員連盟」会長
香川県議会 「拉致問題早期解決促進議員連盟」副会長
香川県議会 「教科書問題を考える会」副会長
平成16年~18年 自由民主党香川県連青年局長
(全国優秀青年党員表彰)
平成29年~至現在 自由民主党香川県連幹事長代行
(全国党勢拡大特別表彰銀賞受賞)
「日本会議」地方議員連盟 所属議員
香川県知事 浜田恵造の経歴
- 氏名:浜田 恵造(はまだ けいぞう)
- 生年月日:昭和27年1月10日
- 出身地:香川県観音寺市
- 学歴:
昭和46年3月 香川県立観音寺第一高等学校卒業
昭和50年3月 東京大学法学部卒業 - 主な経歴:
昭和50年4月 大蔵省入省
昭和61年6月 大蔵省主計局主査(農林水産担当)
昭和62年7月 大蔵省主計局主査(地方財政担当)
平成2年4月 山形県総務部長
平成8年8月 大蔵省理財局国債課長
平成14年7月 東海財務局長
平成15年7月 地方分権改革推進会議事務局次長
平成19年4月 東京税関長
平成20年7月 日本高速道路保有・債務返済機構理事
平成22年9月 香川県知事 (1期目)
平成26年9月 香川県知事 (2期目)
平成30年9月 香川県知事 (3期目) - 趣味:美術館めぐり
- 尊敬する人:故大平正芳首相
- 愛読書:三国志
- 好きな言葉:着々寸進 洋々万里
- 好きな食べ物:うどん、えび天、ミカン
- 家族:妻、長男夫婦
香川県に寄せられたパブリックコメントとは
「パブリック・コメント」意見公募とはどのような制度
パブリック・コメントを今回初めて知ったという方も多いのではないでしょうか?香川県では、県民が県政に参加できるように、県民が条例を立案したり、原案につての意見を募集しています。
パブリックコメントの流れは以下のようになります。
1.計画、条例などの立案から原案の作成
社会情勢の変化や県民ニーズに対応するために、各種の政策を計画や条例などに具体化し、それを検討したのち原案としてまとめます。パブリック・コメントとして実施する案件や実施時期などの情報はできるだけ早くお知らせします。
2.原案の公表
県が策定しようとする計画や条例について、具体的な内容、社会的背景、考え方及び関連資料などを県ホームページや窓口で公表します。
3.意見の募集
公表した内容について電子メール、郵便、FAXなどでご意見を募集します。
4.結果の公表
提出されたご意見とそれに対する県の考え方を県ホームページや窓口で公表します。
5.計画、条例などの最終案の作成
提出された意見や審議会などでの意見も参考にしながら最終案を作成します。
引用:香川県公式HP
実際に寄せられたパブリックコメントの数は
今回の香川県ネット・ゲーム依存防止条例に寄せられたパブリックコメントの数は、2613人でした。そのうち賛成が2268人反対は333人だったそうです。
香川県の人口・年齢割合
パブコメは2613人 香川の人口は約95万人
パブリックコメントで寄せられた意見は2613人とのことですが、これは、香川県全体の人口の何割に当たるのでしょうか?
香川県の人口を調べてみました。
香川県の人口は95.74万人でした。パブリックコメントを寄せた人は香川県の人口の約0.279%でしかないということになりますね。
寄せられたパブリックコメントは香川県ホームページから見ることができます。
また、香川県の年齢別人口を見ていきたいと思います。
香川県の令和元年の総人口数と、15歳未満の実数と割合はこの通りです。
総人口956,069人 15歳未満115,614人 12.3%
(香川県統計情報データベースより香川県人口移動調査結果参照)
香川県のオンラインゲーム利用状況は?都道府県ランキング何位?
そもそも香川県ってそんなにゲームをたくさんしているのでしょうか?ここではオンラインゲーム利用状況について他の都道府県と比べて香川県がどうなっているのか調べてみました。
香川県のオンラインゲーム利用者は22.1%となっていて、他の都道府県と比べても格別に大きい数字ではないようですね。
ちなみにオンラインゲーム利用者の上位はこちらになっています。
また、絶対数で見ても、香川県は上位には入っていないことがわかりました。
香川県民はこの条例についてどう思っている?感想や意見まとめ