今年2020年沖縄のひな祭りイベントは特に開催されませんが、沖縄の人たちのひな祭りの風習ついて紹介します。
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過去に行われた沖縄のひな祭りイベント
2014年に沖縄市一番街商店街(中央一丁目)でひなまつりを祭るミニギャラリーが開催されていました。親子で楽しく参加 ひなまつり紙芝居・体遊びや、琉装道ジュネーによる琉球王朝ひなまつり再現、自分だけの雛人形を作ろう 簡単! 雛人形作成ワークショップ、お雛様の恰好で写真を撮ろう、桃の節句にちなんだ生花を作ろうなど、ワークショップが開催されていたようですが、2020年は特に沖縄でのひな祭りに関するイベントは行われないようです。
ひな祭りの歴史・由来
ひな祭りは女の子の日とも呼ばれ、女の子の健やかな成長を祈るお祭り行事です。ひな祭りは、中国から伝わった五節句の桃の節句である上巳からきています。また、女の子が生まれてから初めて迎えるひな祭りのことを初節句と言います。
五節句とは
- 1月7日の「人日じんじつ(七草がゆ)」
- 3月3日の「上巳じょうし(桃の節句)」
- 5月5日の「端午たんご(菖蒲の節句)」
- 7月7日の「七夕しちせき(星祭)」
- 9月9日の「重陽ちょうよう(菊の節句)」
雛人形を飾る理由とは?流し雛について
一方日本では、紙で作った人形(人形)で自分の体を撫でて穢れを人形に移し、それを川や海に流すことで、災厄を祓うという風習がありました。
この風習が、中国の風習と合体して、祓い人形と同様に身の穢れを水に流して清める民族行事の流し雛ができました。この流し雛(雛流しともいう)が現在のひな祭りの元になっています。
この流し雛が元になって、雛人形に女の子の穢れを移して、災厄を身代わりに引き受けてもらうという意味があり、雛人形を飾る理由です。
沖縄のひな祭りとは 雛人形は飾らない?
沖縄県では旧暦の3月3日の「はまうり(浜下り)」のときに、重箱料理を持参して浜で海産物をとったりします。これは、本来は海水で禊を行うという意味があったと言われているもので、現在でも平安座島ではとくに盛大に行われています。また、この日は「さんぐゎちさんにち」や「さんぐゎちあしび」などとも呼んで、家々で仏壇や火の神に健康祈願を行う習慣も。この際、祓いの意味を持つ「ふ-ちば-む-ち-(よもぎ餅)」をつくるのがしきたりです。
沖縄のひな祭り 浜下りの様子
写真は沖縄のわがたけ保育園で、浜下りが行われている様子です。旧暦の3月3日に1年の健康を祈って、海へ行くそうです。
沖縄のひな祭り 浜下りの重箱の中身はこんな感じ
沖縄のひな祭り 浜下りでは潮干狩りを楽しむ
先ほど紹介した重箱を持ち寄り、潮干狩りを楽しむご家庭が沖縄では多いそうです。旧暦の3月3日は今年2020年は3月26日ですが、潮情報をチェックして行けば、潮干狩りを楽しむことができます。潮干狩りに行く前に潮情報をチェックしましょう。
沖縄のひな祭り和菓子「三月菓子」
沖縄ではひな祭りに三角菓子というものを作ります。 卵、砂糖、ラード、小麦粉、きざんだ落花生を入れ、表面に二本の包丁目を入れて長方形にし、油で揚げたものです。沖縄の言葉でサングァチグァーシと言います。