ひな祭りといえば、菱餅やひなあられなど、ひな祭りにしか食べられないお菓子がありますね。お菓子以外にも、雛釣りには、ちらし寿司やハマグリのお吸い物、白酒などを食べてお祝いする風習があります。これらの食べ物にはそれぞれ、縁起や願いが込められています。どんな意味が込められているのか、またそれぞれのレシピや商品なども紹介していきます。
ひな祭りとは
女の子の日とも言われるひな祭りですが、その通り、ひな祭りは女の子の健やかな成長を祈る行事とされています。女の子が生まれて初めてのひな祭りのことを初節句といいます。
ひな祭りの由来
ひな祭りはもともと中国の五節句である上司(桃の節句)からきています。季節の節目には邪気が入りやすいとされていました。雛人形を飾るのも、穢れを人形に移して、災厄を引き受けてもらうという意味があります。
ひなあられ
ひな祭りといえば、ひなあられですが、緑・桃・黄・白の4色に意味があります。
緑=春 桃=夏 黄=秋 白=冬の四季を表していると言われています。※3色の場合もあります。これは1年を通して娘の幸せを祈るという意味が込められています。
ひなあられの作り方
ひなあられは市販でも売っているので、手作りをすることはほとんどないと思いますが、ひなあられの作り方は意外と簡単です。
材料
- もち米 100cc
- 粉糖 適量
- 色粉(赤・緑・黄) 適量
- 揚げ油 適量
作り方
- 揚げ油を170度に熱して、もち米を洗わずに入れる。
- 弾けたら、キッチンペーパーを敷いたバットにのせる。
- 熱が取れたら、ビニール袋に粉糖と色粉を入れてあげたあられを入れ、振りながらまんべんなくまぶす
菱餅
もともと菱餅は3色ではなく、緑1色で、五節句の季節の変わり目にその季節の植物を食べて邪気を祓っていたことから、上巳の節句では母子草を使った餅が食べられていました。江戸時代に白が加わり、明治時代に入ってから赤が加わって、現在の形になりました。
白=菱の実を使用しており、子孫繁栄や長寿になれると言われています。
赤=魔除けの意味をもちます。
菱餅の作り方
材料(7cm角3〜4個分)
- 上新粉 100g
- 白玉粉 100g
- お湯 200ml
- 食紅 赤、緑 適量
- 片栗粉(打ち粉)適量
作り方
- 上新粉に熱湯100mlを少しずつ加えて、耳たぶくらいの硬さまでよくこねる。
- 別のボウルに白玉粉を入れ、ぬるま湯100ccをすこしずつ加え、同じ固さになるまでこねる
- 1と2と砂糖を合わせて、均一な記事になるまでこねる
- 生地を3つに分けて赤と緑の食紅で色をつける
- 生地を丸めて耐熱容器に入れて、蒸し器で20分蒸す
- 打ち粉をして、生地を緑白ピンクの順に重ねる
- 包丁で菱形に切る
ハマグリのお吸い物
ハマグリは対になっていないと貝殻がぴったりと合わないため、夫婦を表しています。一生一人の人と仲良く添い遂げられまするようにという意味が込められています。
ハマグリのお吸い物の作り方
材料(2人前)
- ハマグリ 6個
- 水 400cc
- 白だし 小さじ2
- 薄口醤油 お好みで適量
- 豆麩 適量
- 三つ葉 適量
作り方
- ハマグリを水できれいに洗って、砂抜きをする
- 鍋に水と白だしを入れて沸騰したらハマグリを入れて弱火にする
- 薄口醤油を加えて、味を調整して火を止める
- 豆麩と三つ葉を入れる
白酒
白酒はお酒なので、子どもはもちろん飲めません。アルコールのは言っていない甘酒を飲むのが現代では一般的です。白は邪気を祓う神聖な色なので、白酒を飲んでいたそうです。
白酒は作ってはいけません。買いましょう。
江戸時代、ひな祭りに白酒を流行らせたと言われている元祖・豊島屋の白酒がおすすめです。当時は流行りすぎて、行列ができていたそうです。今もネット通販でも購入できます。