6月21日夏至の日は全国で部分日食が見られます。日食を安全に観察する方法についてまとめました。メガネ、サングラス、日食グラス、遮光板など、安全に見るために必要な道具や、日食グラスの仕組みと作り方、スマホ・ピンホールカメラでの撮影方法についても紹介しています。
目次
部分日食を安全に観察する方法
部分日食を肉眼で直接観察するのは危険なので、やめましょう。また、双眼鏡や望遠鏡で見るのも危険です。
日食は月が太陽と地球の間に来て、太陽が見えなくなる現象で、部分日食は一部が見えなくなる現象のことをいいます。
太陽の光は満月の50倍明るいので、一瞬でも肉眼で見てしまうと目を痛めることになるので、きをつけましょう。
部分日食を観察するときに必要な道具
部分日食を観察する際には、日食グラスや遮光板を使いましょう。ちなみに日食グラスの上に望遠鏡や双眼鏡を重ねるのはNGです。
色のついた下敷きではなく、きちんと日食グラスを買いましょう。太陽が見える下敷きという商品はちゃんと遮光機能があるので大丈夫です。
日食グラスを使っても、ずっと日食を見続けると目が疲れてしまうので、2分おきに目を休めるようにしましょう。
日食グラスの仕組み・遮光板・遮光ガラス作り方
日食グラスは、遮光プレートが埋め込まれたメガネの形をしたものです。太陽を拡大して見ることができるタイプのものもあります。
下敷きを買ってメガネにちょうど良い大きさにカットしても使えます。
遮光板の代わりに煤をつけたガラスをつかうのは目を痛めるのでNGです。
アルミホイルを使ってピンホールで観察する方法
部分日食を直接見ずに、アルミホイルを使ってピンホールで観察する方法もあります。
材料と作り方は以下の通りです。身近にあるもので簡単に作れるので、日食グラスがないという人はぜひ試して見てください。
<用意するもの>
- アルミホイル
- ラップの芯
- 画鋲・針など穴を開けられるもの
- 輪ゴム
- レジ袋(半透明のもの)もしくはトレーシングペーパーやクッキングペーパーなどの薄い紙
<作り方>
- ラップの芯の片側にアルミホイルを輪ゴムで取り付ける
- 貼り付けたアルミホイルの中心に画鋲で穴を開ける(0.5mm)
- 反対側にレジ袋を同じく輪ゴムで取り付ける
- 太陽の影が投影されます。
穴を開けた紙でも同様に観察できます。
部分日食をスマホで撮影する方法はある?
部分日食をスマホで普通に撮影すると、ハレーションを起こして真っ白くなるので、撮影をするには一工夫必要です。
日食グラスと三脚を用意すれば、スマホでも撮影することができます。スマホで撮影する方法は以下の通り
- スマホの外カメラに日食グラス(遮光板でも可)を貼り付けます。
- スマホを三脚に取り付ける
- 太陽にピントを合わせる
- 可能な限り拡大する
- 明るさを暗くする
- タイマーで撮影(手ブレ防止のため)
2020年6月21日の天気(日本全国東京大阪札幌福岡)・中継ライブ配信YouTube
部分日食は6月21日の夕方ごろから日本全国で見られます。
東京では、16時11分13秒で食が始まり、17時10分12秒で最大を迎え、18時3分43秒に終わります。
部分日食のライブ中継はウェザーニュースのYouTubeチャンネルで15:30〜放送開始です。
倉敷科学センターのYouTubeでも同時刻にライブ配信が予定されています。
全国で部分日食が見られるのは、今回6月21日を逃すと次は10年後の2030年6月1日です。
見逃さないように、日食グラスや観察の準備をばっちりして、部分日食の観察に備えましょう !
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2020年6月21日は、部分日食もそうですが、父の日でもあります。
お父さんへの日頃の感謝も忘れずに伝えましょう!お父さんと一緒に日食観察をするのも良いですね。